朝日新聞が20、21日に実施した世論調査では、岸田文雄首相に首相を「続けてほしくない」との回答が74%に上った。前回総裁選で出馬辞退に追い込まれた菅義偉前首相の政権末期の数字を大幅に上回っており、9月の総裁選に向け、首相の不人気ぶりが改めて浮き彫りになった。
「気の毒だが、岸田さんのイメージが悪すぎて、もう何をやってもダメ」。無派閥の中堅議員はそう言い切った。
今回の世論調査では、内閣支持率は26%となり前月の22%から改善した。昨年10月から10カ月連続で20%台に低迷するものの、3カ月ぶりに増加に転じたことになる。自民党の政党支持率も24%と前回調査の19%から上昇した。
それだけに、首相に対する「続けてほしくない」との回答の高さが際立つ。「続けてほしい」はわずか18%で、自民支持層ですら57%が交代を望むと回答した。
前回の総裁選を前にした20…